Feb. 03, 2000
トヨタ、新型車「bB」を発売
-斬新なトールボックスデザインの新コンパクトカー誕生-
トヨタ自動車(株)は、新型車「bB(ビービー)」を開発し、2月3日より全国のネッツトヨタ店を通じて一斉に発売した。
「bB」は、未知の可能性を秘めた箱「ブラックボックス」のイニシャルからネーミングしており、一目でわかる存在感のあるトールボックスデザインと、若者の様々な使い方をサポートできる広く快適な室内空間を特長とする新コンパクトカーである。
- 存在感ある内外装デザイン
- 外形は、プレーンな面で構成されたボックスをイメージさせ、コンパクトなボディサイズでありながら1クラス上のボリューム感のある意匠を創出
- 室内は、箱型の外形にマッチした直線基調のインストルメントパネル、ドアトリムとしたうえ、丸型センターメーターを配し個性的なインテリアを演出
- 広く使いやすく快適な室内空間
- サイドウインドウ、ピラーを立てたボクシースタイルにより、広い室内空間を確保
- 乗降性に優れたドア開口部とシート高さ、余裕のヘッドクリアランスを実現するとともに、大型アームレスト付ベンチタイプシートを前席に採用したほか、後席もゆったりと座れるレッグスペースを確保するなど、優れた快適性を実現
- リヤシートの前後スライドや、インストルメントパネルに設けた大容量ボックスをはじめ各所に配した収納スペースなどにより、多用途性に優れた室内空間を実現
- 優れた基本性能
- 1.5リットルVVT-i*1および1.3リットルVVT-iのBEAMS*2エンジン、高性能4速オートマチックトランスミッションの採用による快適な走りの実現をはじめ、好評のヴィッツ、ファンカーゴの基本性能を継承するとともに、衝突安全ボディGOA*3などにより高い安全性を確保
- 全車平成12年新排出ガス規制への適合はもとより、1.3リットル車は環境庁技術指針の「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」も満たすなど環境に配慮
- 充実した用品設定
- 内外装のシンプルな意匠を活かし、用品を充実させ、個性をさらに演出できるよう配慮
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bB 1.3S [GH-NCP30-DHSNK]
車両概要
- 存在感ある内外装デザイン
- 外形デザイン
- プレスラインや余分な膨らみを付けないプレーンな面で構成された箱型を基本に、サイドに大きく回り込んだフロントウインドウなどにより、張りのある背高の、斬新なワゴンデザインを創造
- 大型のフロントバンパーと先端を高めに造形したエンジンフードによりボリューム感を強調するとともに、横バー基調のグリル、横長の角型ヘッドランプを配してワイド感を演出
- コンパクトなボディサイズでありながら、ロングホイールベースかつワイドトレッドによりタイヤを四隅に配置するとともに、15インチの大径タイヤを採用し、存在感のあるスタイルを追求
- 外板色は、車名の由来であるブラックからイメージする夜の色4色と、その対極である昼の色2色を設定
- 室内デザイン
- 梁を通したイメージの直線基調のインストルメントパネルに、圧力ゲージをモチーフとした個性的な丸型センターメーターを配して斬新なインテリアとするとともに、センタークラスターに各パーツを整然と配置し、すっきりとした室内を創造
- 枠線基調のドアトリムとシンプルなオーナメントなどにより広々感を演出するとともに、ゆったりとした意匠のシートにより、安心感を表現
- 外形デザイン
- 広く使いやすく快適な室内空間
- ボクシースタイルによる広い室内空間
- 全長3,825mm(除くXバージョン)のコンパクトな車両サイズに対し、2,500mmのロングホイールベースとするとともに、サイドウインドウ、ピラーを立てたデザインとし、室内高も1,355mm(除くサンルーフ装着車)と高くすることで、十分なヘッドクリアランスとレッグスペースを提供する、ゆとりの室内空間を実現
- ヒップポイントを地上高650mmに設定(2WD車)するとともに、広いドア開口部とすることで頭部や腰部の上下移動が少ない優れた乗降性を実現
- コラムシフト、足踏み式パーキングブレーキの採用に加え、十分な室内高により左右のウォークスルーが容易に可能
- マウンテンバイク、スノーボードなどが搭載できる、広いラゲージスペースを実現
- 快適なシート
- フロントシートに、左右独立でスライド・リクライニングするベンチタイプを採用するとともに、センターに大型アームレストを装備して、くつろげるシートを実現
- リヤシートは、150mmの前後スライドを可能(2WD車)とし、ゆったり座れるレッグスペースを確保したほか、6 : 4分割可倒機構(4WD車は一体可倒式)やダブルフォールディング機構を備え、乗車人数や積載荷物に合わせたフレキシブルな空間づくりが可能
- 快適機能・装備
- 視線移動が少なく見やすいセンターメーターの採用に加え、センタークラスター上部にオプションで選択できるバックモニター機能を備えたマルチAVステーションII(オプション)を配置し、高い視認性を確保するとともに、高めにデザインしたエンジンフードにより車両先端位置を把握しやすくするなど、運転しやすさに配慮
- インストルメントパネルの大容量ボックスや運転席膝元をはじめ、各所に収納スペースを配置したほか、室内の使い方の幅を広げるユーティリティフック、フロアフックなどを採用
- 6スピーカーを全車に標準装備したほか、音色の良いダブルホーン、心地よいサウンドにチューニングしたスポーツサウンドマフラー(1.5リットル・2WD車)を採用
- エアコンに花粉などを除去するクリーンエアフィルターを全車標準装備
- ワイヤレスドアロックリモートコントロールは、ドアをロック、アンロックした際の作動確認のためハザードランプが点滅する機能を備え、ドアロック忘れに配慮(Zグレード)
- ボクシースタイルによる広い室内空間
- 優れた基本性能
- 1.5リットルBEAMS 1NZ-FEおよび1.3リットルBEAMS 2NZ-FEエンジン
- VVT-iや斜めスキッシュ燃焼室の採用による熱効率の向上、ロングポートインテークマニホールドやロングブランチエキゾーストマニホールドの採用による吸排気効率の向上などにより、低中速での扱いやすさと俊敏な加速性能を両立
- アルミブロックの採用や、吸排気系にそれぞれ樹脂やステンレスを採用することで、両エンジンともクラス最軽量となる質量を実現(1.5リットル : 78kg、1.3リットル : 75kg)し低燃費に寄与
- 1.5リットルBEAMS 1NZ-FEおよび1.3リットルBEAMS 2NZ-FEエンジン
エンジン主要諸元
駆動 | トランス ミッション |
排気量 (cc) |
最高出力 (kW/rpm) |
最大トルク (N・m/rpm) |
10・15モード 走行燃費 (km/リットル) |
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1NZ-FE | 2WD (FF) |
Super ECT |
1,496 | 81[110PS]/6,000 | 143[14.6kg・m]/4,200 | 15.0 |
4WD | 1,496 | 77[105PS]/6,000 | 138[14.1kg・m]/4,200 | 14.0 | ||
2NZ-FE | 2WD (FF) |
1,298 | 65[88PS]/6,000 | 123[12.5kg・m]/4,400 | 16.2 |
- サスペンション
- フロントには、ステアリングギヤをサブフレーム付としたマクファーソンストラット式を、リヤにはトーコレクト機能を備えたイータビーム(2WD車)、またはラテラルロッド付4リンク式(4WD車)のサスペンションを採用し、スタピライザーの設定やジオメトリーの最適化を図ることで、上質な乗り心地を実現するとともに優れた操縦性・走行安定性を実現
- オートマチックトランスミッション<Super ECT>
- 1.3リットルおよび1.5リットルエンジン専用に設計した小型軽量なSuper ECTは、高効率トルクコンバーターや低フリクション機構の採用により伝達効率を大きく高めるとともに、フレックスロックアップシステムを採用し、クラストップレベルの低燃費に寄与
- 4WDシステム
- 通常の直進走行ではFFに近いトルク配分を行い、滑りやすい路面やコーナリング時などでは後輪にも最適なトルク配分を行うフレックスタイム方式を採用し、様々な路面状況においてもより安定した走行を提供
- ボディ
- ボディ骨格間の結合やパネル構成、溶接位置などはすべてスーパーコンピューターによる構造解析を活用し軽量で高い剛性のボディを実現したほか、フロントフロアへの曲面化パネルの採用や吸音材、遮音材の効果的な配置により、優れた静粛性も確保
- 安全性の追求
- アクティブセーフティ
- インストルメントパネル上面中央に、運転中の視線移動が少ないセンターメーターを採用
- 高い走行安定性と優れた緊急回避運動性能を確保したうえ、様々な車両走行状態(積載状態や減速による荷重変化など)に応じて適切な前後制動力配分を行うことで優れたブレーキ性能を確保し、さらには、コーナリング中のブレーキ時などでも車両の安定性確保に貢献する機能をあわせ持つEBD*付ABSと、その効果を高めるブレーキアシストを全車に標準装備
- アクティブセーフティ
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- パッシブセーフティ
- より重量のある車両との衝突、もしくはより高い速度で衝突した場合の安全性を確保するため、40%ラップオフセット前面衝突試験を64km/h、フルラップ前面衝突試験および側面衝突試験を55km/hで実施し、進化させた衝突安全ボディGOAを採用
- 運転席・助手席に、プリテンショナー&フォースリミッター付シートベルト、SRSエアバッグ、点滅式シートベルト非着用警告灯を全車に標準装備
- ピラーやルーフサイドレールの内装材に衝撃を吸収するリブなどを内蔵することにより、米国の頭部衝撃緩和基準レベルの性能を追求した構造のインテリアを採用
- 前面衝突時にブレーキペダルの室内への突出を抑制するため、アンダーボディおよび取付部を工夫し、乗員の脚部への衝撃を緩和
- 被追突時に乗員の首への衝撃を緩和するWIL*コンセプトを取り入れたシート構造を前席に採用
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- エコロジー
- CO2削減と排出ガスのクリーン化
- 地球温暖化の原因とされるCO2削減を念頭に、高効率エンジン、トランスミッションの搭載や徹底した軽量化により、1.3リットル車、1.5リットル車ともクラストップレベルの低燃費を実現し、1.3リットル車は平成22年度新燃費基準も達成(自動車取得税軽減対象車*)
- 排出ガスのクリーン化を図るため、VVT-i、高微粒化フェーエルインジェクター、各気筒独立燃料噴射制御を採用するとともに、後方排気レイアウトにより触媒の暖気性を高めることで、全車平成12年新排出ガス規制に適合(自動車取得税軽減対象車*)させたほか、1.3リットル車ではHCとNOXにおいて平成12年規制値をさらに25%下回る、環境庁低公害車等排出ガス技術指針における「移行期低排出ガスレベル(J-TLEV)」も達成
- CO2削減と排出ガスのクリーン化
* | 税軽減が重複する場合は購入者が一方を選択 |
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- リサイクルへの配慮
- リサイクル性に優れた熱可塑性樹脂トヨタスーパーオレフィンポリマー(TSOP)を前後バンパー、インストルメントパネル、センタークラスター、ピラーガーニッシュなどの内外装部品に積極的に採用したほか、フロントバンパーは3分割構造とし補修時の費用低減と省資源、リサイクル性を追求
- エンジンオイル、クーラントなどの抜き取り性やシート、エンジンアンダーカバーなどの解体性をそれぞれ向上
- 環境負荷物質の低減
- ラジエーター、ヒーターコア、ワイヤーハーネス被覆材など、環境負荷物質の鉛を含まない素材を採用
- 充実した用品設定
- 広い平面で構成された外形や直線基調の内装などシンプルさを活かし、好みの用品を装着することでベース車両とは異なるイメージの個性的なデザインが楽しめるよう配慮
- 用品をパッケージしたCAL LOOK Selection、Super V Selectionの2種類の販売店オプション装着車を設定したほか、エアロパーツや盤面の夜間照明色が変化できるメーターなど、多様な内外装用品(販売店装着オプション)を充実
販売概要
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- 販売店
- 全国のネッツトヨタ店
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- 月販目標台数
- 4,000台
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- 店頭発表会
- 2月11日(金)、12日(土)、13日(日)
メーカー希望小売価格
(消費税は含まず、単位 : 千円)
グレード | 駆動 | エンジン | トランスミッション | 価格* | |
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1.3S | 2WD (FF) |
2NZ-FE (1.3リットルガソリン) |
Super ECT | 1,298 | |
Xバージョン | 1,418 | ||||
1.5Z | 1NZ-FE (1.5リットルガソリン) |
1,458 | |||
Xバージョン | 1,578 | ||||
1.5S | 4WD | 1,498 | |||
Xバージョン | 1,618 | ||||
1.5Z | 1,618 | ||||
Xバージョン | 1,738 |
- Super ECT
- スーパーインテリジェント4速オートマチック
* | 北海道、沖縄のみ価格が異なる。 |
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以上
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