May. 31, 2008

トヨタ自動車、中国での砂漠化防止緑化プロジェクト緑化交流センターが完成

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、中国科学院中日科技与経済交流協会、河北省林業局、特定非営利活動法人地球緑化センターと共同で、5月31日、中国河北省豊寧満族自治県において「21世紀中国首都圏環境緑化交流センター」(以下、緑化交流センター)の開所式を行なった。

 上記4団体は、2001年4月より日中「21世紀中国首都圏環境緑化モデル拠点」共同事業として、中国の首都圏近くまで拡大する砂漠化の防止に向けた緑化活動を行なってきた。今回の緑化交流センターは、同共同事業の第3期活動の一環として、緑化活動の定着化や、将来的に他地域に展開できる体制づくりに役立てようとの目的で建設されたもので、緑化技術者の育成、砂漠化防止に関する情報発信の拠点となる。
 トヨタはこの共同事業に対し、今回の緑化交流センターの建設費を含む4億5千万円の資金提供をするなどの支援を行なっている。

 緑化交流センターは、緑化技術者や研究者が更に専門知識を深めるために、調査・研究を行なう拠点としての機能、一般市民や学生を対象に砂漠化防止、緑化活動に関する環境教育を行なう拠点としての機能、植林ボランティアの受け入れ拠点としての機能をあわせ持ち、パネル展示室、研修室等の施設を完備している。

 この開所式に際し、トヨタ及び中国の関連事業体社員のボランティアが共同で、植林活動を行なった。

 トヨタはかねてより、中国で「環境保護」、「人材育成」、「交通安全」の三つの分野を中心に社会貢献活動を幅広く行なってきた。
「環境保護」分野では、今回の砂漠化防止に向けた緑化活動の他、「中国青年トヨタ環境保護賞」を設立し環境保護活動支援を実施。「人材育成」分野では、トヨタ助学基金、清華大学公共管理学院との研究センター設立等を実施している。「交通安全」分野では、公安部門の協力を得て一般市民向け交通安全教育イベント等を実施している。今後とも、トヨタは「良き企業市民」を目指し、中国の社会発展に積極的に貢献していきたいと考えている。
<緑化交流センター概要>
所在地
中国河北省豊寧満族自治県 九龍山公園内
施設概要
センター建屋面積 : 950m2
主な施設 : パネル展示室、研修室、食堂
建設費
1億円
運営主体
河北省豊寧満族自治県林業局
日中「21世紀中国首都圏環境緑化モデル拠点」共同事業の概要は以下のとおり。
プロジェクト名
日中「21世紀中国首都圏環境緑化モデル拠点」共同事業
実施団体
中国科学院中日科技与経済交流協会、河北省林業局、
特定非営利活動法人地球緑化センター、トヨタ自動車(株)
場所
河北省豊寧満族自治県



  第1期 第2期 第3期(計画)
期間
2001年~2003年度 2004年~2006年度 2007年~2010年度
主な目標、狙い
1,500haの植林
1,000haの植林
地域住民の生活と環境保護の両立の仕組みづくり
500haの植林
緑化活動の定着化、他地域への展開に向けた体制づくり
資金
1億5千万円 1億5千万円 1億5千万円
  河北省豊寧満族自治県は、北京市の北方約180kmの地点で、近年、北京を襲う砂嵐の発生源のひとつであり、北京・天津の水源地。
<ご参考> 緑化交流センター外観

緑化交流センター外観

<ご参考> 植林前後の様子
植林前
2001年4月
植林前
植林後6年経過
2007年9月
植林後6年経過

以上

ダウンロード

  • 緑化交流センター外観
    緑化交流センター外観
  • 2001年4月植林前
    2001年4月
    植林前
  • 2007年9月植林後6年経過
    2007年9月
    植林後6年経過