(2018年11月5日、上海)2018年11月5-10日期間中、第1回となる中国国際輸入博覧会が上海国家会展センターで行われる。トヨタ自動車(以下 トヨタ)、及びトヨタグループ各社は「電動化、智能化、コネクティッド化」で中国の未来自動車社会に貢献したく、『未来の街をあなたのお手元に』をテーマとして出展し、中国における「環境」「交通」「高齢化」といった課題解決に向け、「暮らし」「水素循環社会・技術」「自然との共生」という3つのゾーンにより、さまざまなソリューションを展示している。

ブース写真
ブース写真

トヨタはモビリティ・カンパニーへ変革 未来のモビリティ社会について提案

「すべての人に安全で自由な移動を」そして「クルマを運転する喜びを提供したい」と豊田章男社長は語っている。トヨタはクルマ会社から、人々の様々な移動を助ける会社、モビリティ・カンパニーへの変革を決意し、トヨタ生産方式の神髄であるジャストインタイムの考えに基づく移動サービスをお客様に届けたいと考えている。
また、トヨタが理想とするコネクティッドサービスは、ITとかAIが目立って主張するものではない。そこにはお客様の気持ちに寄り添った質の高いオペレーターサービス、車両情報を販売店スタッフが見守るサービス、トラブル時のアドバイスと入庫の予約まで行うサービスなど、常に人が介在するサービスをトヨタは重視している。ヒューマン、つまり人間と先進技術の融合が、まさにトヨタの目指すコネクティッドサービスである。

現在、中国では「全面建成小康社会的决胜阶段(全面的に豊かな社会を構築する重要な段階)」において、「環境」「交通」「高齢化」といった課題対応が重要となっている。トヨタのブースでは、将来のIoT社会でCO2排出フリーなクリーンエネルギーの活用や、トヨタ生産方式を活かした農業などで、「緑水青山就是金山銀山(環境対応は社会発展、経済成長の大前提)」を実現する社会像を示している。中国の課題を、中国の皆さまと一緒に解決することを目指し、トヨタは今回「暮らし」「水素循環社会・技術」「自然との共生エリア」という3つのエリアを通じてさまざまなソリューションを展示し、トヨタが考える未来のモビリティ社会を提案している。

「暮らし」「自然との共生」については、コネクティッドと自動運転技術を駆使した、社会共有の移動プラットフォーム「e-Palette」を中心に、サービスを受け取る方のニーズに応じて、ライドシェア、カーシェア、運搬、物販サービス等、様々なビジネスシーンに対応。人やモノの移動に利用するだけではなく、発想を変えて、お店そのものを、お客様のところに届ける、と言うことも可能。お店に、モノを買いに行くのではなく、お店や公共サービス等が自動運転でお客様の近くまでやってくる。トヨタは、「e-Palette」で、人々の暮らしを変える新たなモビリティを実現したいと考えており、そうした近未来社会を提案している。

e-Palette
e-Palette

また、「水素循環社会・技術」について、FCV「MIRAI」、FCバス「SORA」、FCトラック、FCフォークリフトを出展。

  • FCV「MIRAI」
    FCV「MIRAI」
  • FCバス「SORA」
    FCバス「SORA」
  • FCトラック
    FCトラック
  • FCフォークリフト
    FCフォークリフト

さらに自動運転開発車両(レクサス「LS500h」を改造した開発車両)を出展。自動運転は、「交通事故死傷者」「渋滞」「高齢化の進行」という課題を解決するポテンシャルを有している。

LS500h開発車両
LS500h開発車両

最新の燃料電池車両や自動運転開発車両の出展を通じ、CO2フリーでクリーンかつ安全な社会を目指す中国政府の未来社会に貢献していく姿勢を訴求している。

以上

別紙

トヨタブースでは上記3つのテーマについて、来場者に理解いただきやすいよう、映像やパネルを用いて、中国人家族(王さん一家)の生活イメージで展示している(以下ご参照)。

祖父が朝起きると、「HSR(Human Support Robot)」がコーヒーを運んでくる。「HSR」は祖父の健康状態を自動的にスキャンし、その情報が家族や病院に送られる。医師からは状態に合わせたリハビリメニューが送られ、脳卒中等による下肢麻痺で移動の自由の効かない祖父の為に、リハビリ支援ロボット ウェルウォークが「e-Palette」とともに自宅まで来てくれる。

「HSR」
「HSR」

介護の方の負担も軽減。祖父がリハビリをしている時間を利用して、祖母は美容サービスの「e-Palette」を自宅に呼び、祖父のリハビリの状況も見ながらヘアカットを楽しむことが出来る。

  • 「e-Palette ウェルウォーク」
    「e-Palette ウェルウォーク」
  • 「e-Palette ヘアサロン」
    「e-Palette ヘアサロン」

母が休んでいるのは、人が集まる場所を先回りして待機し、休憩場所となるだけではなく、高速WiFi通信やモバイル機器の非接触充電など街のITインフラとしても機能するモビリティ「e-Bench」。子どもを見守りながら、位置情報を把握する人と寄り添い見守る機能に加え、人を乗せたり、荷物を運んだり、日常生活をサポートする「e-Pal」。また、街の散策に特化したモビリティ「e-Round」もある。街の散策の楽しみを効率化し、更に広げてくれる。

(左から)「e-Pal」「e-Round」「e-Bench」
(左から)「e-Pal」「e-Round」「e-Bench」

父が出退勤で移動する際に一人乗りのシェアモビリティ「e-Calm 02」を利用。プライベート空間で、ストレスフリーな移動と、乗員のニーズに合わせた車内アクティビティを実現。郊外の勤務先から、FCバス「SORA」でバスターミナルまで移動した後、「e-Calm 02」に乗り換え、最適なルートを指定したうえで、選択可能なプライベート空間の中で、仕事をしたり、くつろいだり、ランニングをしたりすることができる。

「e-Calm 02」
「e-Calm 02」

「e-Chargeair」は上記モビリティを支えるプラットフォームとなる、移動式充電モビリティ。水素を活用するトヨタの燃料電池技術を使い、走行中に充電が可能。

「e-Chargeair」
「e-Chargeair」

また、移動が自由ではない農村部の老人に対して「e-Calm 01」が活躍。質の高い医療が提供され、病院や都市部に住む家族にもその健康状態が伝わる。

「e-Calm 01」
「e-Calm 01」

夕食の時間、母が献立で必要とする食材情報は農家に直接送られ、採れたての新鮮な野菜が「e-Paletteコールドチェーン」によって自宅まで送られる。

「e-Palette コールドチェーン」
「e-Palette コールドチェーン」

トヨタは、車両技術によるCO2低減や、環境対応を図るだけでなく、グループ会社と共に、植林、緑化、農業などにも取り組んでいる。トヨタならではの、トヨタ生産方式の考え方を農業に応用して、安全、安心な農作物を効率的に生産できるようにサポート。トヨタの最新コネクティッド技術は都市と地方あらゆる人々が豊かで便利なモビリティ社会を目指している。

以上

ダウンロード(動画)

シティマネジメント
シティマネジメント

ダウンロード(画像)

  • ブース写真
    ブース写真
  • e-Palette
    e-Palette
  • FCV「MIRAI」
    FCV「MIRAI」
  • FCバス「SORA」
    FCバス「SORA」
  • FCトラック
    FCトラック
  • FCフォークリフト
    FCフォークリフト
  • LS500h開発車両
    LS500h開発車両
  • 王さんの家
    王さんの家
  • HSR
    HSR
  • 「e-Palette ウェルウォーク」
    「e-Palette ウェルウォーク」
  • 「e-Palette ヘアサロン」
    「e-Palette ヘアサロン」
  • (左から)「e-Pal」「e-Round」「e-Bench」
    (左から)「e-Pal」「e-Round」「e-Bench」
  • e-Calm 02
    e-Calm 02
  • e-Chargeair
    e-Chargeair
  • e-Calm 01
    e-Calm 01
  • e-Palette コールドチェーン
    e-Palette コールドチェーン
  • トヨタブース
    トヨタブース