2016年11月17日

「トヨタ環境活動助成プログラム」 2016年度の助成対象を決定

 

 トヨタ自動車(株)(以下、トヨタ)は、「トヨタ環境活動助成プログラム」の2016年度助成対象として28件のプロジェクトを決定した。2000年のプログラム開始以来、17年間で累計332件、世界53の国と地域での助成となる。

 このプログラムは、トヨタが1999年に「グローバル500賞*1」を受賞したことを記念し開始したもので、昨年発表した「トヨタ環境チャレンジ2050*2」の「チャレンジ6 人と自然が共生する未来づくりへのチャレンジ」の一環でもある。

 助成対象テーマは本年度も「生物多様性」と「地球温暖化」として公募し、海外プロジェクト支援枠、国内プロジェクト支援枠、国内小規模プロジェクト支援枠の3つの助成枠において、合計92件の申請があった。

 選考にあたっては、継続・発展性、地域特性との調和性等を勘案し、1次選考、本選考を経て決定した。「海外プロジェクト支援枠」は“ガーナのカカオ農家と共に行う生物多様性保全”等10件、「国内プロジェクト支援枠」は“絶滅危惧種選定のギフチョウとヒメヒカゲを中心とした希少チョウ類の保全活動”等10件、「国内小規模プロジェクト支援枠」は“野生動物を守るのは地域のパワー!未来の担い手を育てるネイチャースペシャリストクラブ”等8件が助成対象となった。なお、12月には、本年度の採択プロジェクト代表者出席のもと、東京で助成決定証授与式を開催する。また、来春には成果報告会も開催する予定である。

 トヨタでは今後ともNPO等への各種支援を通じて、人と自然が共生する未来づくりに貢献していく方針である。

*1
グローバル500賞(1987~2003年)
国連環境計画(UNEP)が環境の保護・改善に功績のあった個人または団体を表彰する制度。トヨタは世界初の量産型ハイブリッド車の発売等が評価され1999年に日本企業として初めて受賞した。
*2
トヨタ環境チャレンジ2050
トヨタは、持続可能な社会の実現に貢献するために、2050年に向けた新たなチャレンジとして、「トヨタ環境チャレンジ2050」を2015年10月に発表した。「トヨタ環境チャレンジ2050」は、気候変動、水不足、資源枯渇、生物多様性の劣化といった地球環境問題に対応し、環境負荷を限りなくゼロに近づけるとともに、社会にプラスをもたらすことを目指して、「もっといいクルマ」、「もっといいモノづくり」、「いい町・いい社会」の3つの領域で6つのチャレンジを掲げている。
プログラム詳細についてのお問い合わせ
トヨタ環境活動助成プログラム事務局
E-Mail
tmc-ecogrant@g500.jp
URL
(日)
http://www.toyota.co.jp/jpn/sustainability/environment/blessings_of_nature/ecogrant/
(英)
http://www.toyota-global.com/sustainability/environment/blessings_of_nature/ecogrant/
2016年度助成対象プロジェクト
分類 テーマ プロジェクト名称 実施団体 実施地域














ガーナのカカオ農家と共に行う生物多様性保全 レインフォレスト・アライアンス ガーナ
タイ パーク・タレー沿岸域における
絶滅危惧種ヘラシギの保護とバードツーリズムの推進
一般社団法人
バードライフ・
インターナショナル東京
タイ
西ジャワにおける森林再生を通じた地元コミュニティ支援、
生物多様性保全、水源地保全
一般社団法人
コンサベーション・
インターナショナル・ジャパン
インドネシア
バングラデシュ初等教育課程における
生物多様性教材の導入へ向けた国民普及啓発活動
公益社団法人
日本環境教育フォーラム
バングラデシュ
ミャンマー中央乾燥地における
森林保全活動と生物多様性保全のための環境教育の推進
公益財団法人
オイスカ
ミャンマー
ミャンマー国ウトゥ村での住民参加の持続可能な
マングローブ生活林づくり
ラムサールセンター
極東ロシア 沿海地方における地域社会の森林保全意識向上による違法伐採の防止 公益財団法人
世界自然保護基金ジャパン
ロシア
「長江こども環境サミット・桜花リレー」の推進と
「生物多様性保全ネットワーク」の構築
一般社団法人
ときの羽根
中国
ハンガリー・ティサ地域の氾濫原における重要生息環境の保全 世界自然保護基金
ハンガリー
ハンガリー




ベトナム初のコミュニティバス運行を目指した
バスの試運行と啓発活動
一般社団法人
カーフリーデージャパン
ベトナム














滋賀県東近江市愛知川沿岸地区における
生物多様性保全を目指した農業モデルの形成と人材育成②
公益社団法人
日本国際民間協力会
日本
絶滅危惧種選定のギフチョウとヒメヒカゲを中心とした
希少チョウ類の保全活動
加古川の里山・
ギフチョウ・ネット
生物多様性を主流化する
「市民のための生物多様性全国出前講座」プロジェクト
公益財団法人
日本自然保護協会
八王子・森育の里づくりプロジェクト
~暗い森(照葉樹林)を明るい森へ~
特定非営利活動法人
森のライフスタイル研究所
多世代参加による、桑・蚕・繭資源の地域内循環の構築 NPO法人
マルベリークラブ中部
奄美群島での象徴種をテーマにした環境学習拡充と
住民のペット飼育及び観光業の適正化
公益財団法人
世界自然保護基金ジャパン
昆虫の棲める故郷作り 特定非営利活動法人
自然とオオムラサキに親しむ会
健康を取り戻せ三河湾!
100年続ける山川里海健康診断豊川流域編
アジアの浅瀬と干潟を守る会




里山に繁茂する竹の有効活用を図り、
竹を基軸とした地域循環型社会づくりを実現する
一般社団法人
四日市大学エネルギー環境教育研究会
子どもから家庭の省エネを拡げる「エコレンジャープロジェクト」 宇部市
地球温暖化対策ネットワーク

















野生動物を守るのは地域のパワー!
未来の担い手を育てるネイチャースペシャリストクラブ
やまがたヤマネ研究会
小学校・市民団体が協働で行う呉羽丘陵における
ホクリクサンショウウオの保全活動
悠久の森実行委員会
芦田川きれい☆きれいプロジェクト「芦田川 水辺の学び舎」 芦田川
環境マネジメントセンター
「都市に残された里山保全」活動 特定非営利活動法人
すいた環境学習協会
名勝・重要文化的景観
「おばすて(田毎の月)」棚田の保全活動
田毎の月棚田保存同好会
未利用資源を活用した持続的な地域の環境保全システムの確立 特定非営利活動法人
大阪湾沿岸域環境創造
研究センター
ミツバチと森をつくる活動 ビーフォレスト・クラブ




環境問題に取り組む人材を育てる
エコスクールプログラムの実施と普及
特定非営利活動法人
FEE Japan

以上