2004年08月25日

<ご参考>

トヨタ、IMVプロジェクトをスタート

~新開発のピックアップトラックと多目的車(IMV)の世界最適生産・供給体制を構築へ~

 

 トヨタ自動車株式会社は、かねてより、世界140カ国以上の市場に導入することを前提に、新しいピックアップトラックと多目的車(IMV:Innovative International Multi-purpose Vehicle)を開発し、世界規模での最適な生産・供給体制を構築するプロジェクトを進めてきた。
 本日、タイにおいて、IMVシリーズ第1弾となる新型ピックアップトラック「ハイラックスVIGO」を発表し、プロジェクトの第1歩を踏み出した。

 IMVプロジェクトでは、21世紀のお客様が求める高いレベルの耐久性と快適性を兼ね備えた新型車として、ピックアップトラック3車型、ミニバン、スポーツ・ユーティリティ・ビークルの合計5車型を新開発。

 タイ、インドネシア、南アフリカ、アルゼンチンの4カ国をIMVシリーズのグローバルな生産拠点として位置付け、アジアをはじめ、欧州、アフリカ、オセアニア、中南米、中近東の世界各国に供給する。また、主要部品についても、タイでディーゼルエンジン、インドネシアでガソリンエンジン、フィリピンおよびインドでマニュアルトランスミッションを生産し、各国の車両生産国に供給する。当プロジェクトは、「Made by Toyota」のコンセプトに基づき、日本以外の製造事業体を車両・部品のグローバルな生産・供給の拠点として活用する点、及び上記4カ国でほぼ同時期にIMVシリーズの生産を開始する点で、従来にない画期的な取り組みと言える。

 トヨタの事業活動のグローバル化は、日本での生産および輸出を中心とする第1フェーズから需要のある地域で生産する第2フェーズへと進んできた。今後、世界各地域でFTA(自由貿易協定)の整備が進む中、世界規模でのより効率的な生産・供給体制を構築することによって、世界各国のお客様に、同時期に、より魅力的な商品を、よりお求めやすい価格で、提供することを目指していく。

 今後、タイを皮切りに、インドネシア、南アフリカ、アルゼンチンでもIMVシリーズの生産を立ち上げ、これら4カ国以外での生産も含めると、全世界でのIMV生産台数は、2006年に50万台を超える見通しであり、トヨタとしては当プロジェクトを通じて、各国の自動車産業ならびに地域経済の発展に一層貢献していく。

《IMVシリーズの主な生産拠点》
国名 拠点 生産車種 生産開始 生産規模 輸出先
タイ TMT ピックアップトラック
(ハイラックスVIGO)
2004年8月 28万台/年
うち輸出14万台
アジア、欧州、
オセアニア 等
スポーツ・
ユーティリティ・ビークル
2005年
インドネシア TMMIN ミニバン 2004年9月 8万台/年
うち輸出1万台
アジア、中近東
南アフリカ TSAM ピックアップトラック 2005年 6万台/年
うち輸出3万台
欧州、アフリカ 等
スポーツ・
ユーティリティ・ビークル
アルゼンチン TASA ピックアップトラック 2005年 6万台/年
うち輸出4.5万台
中南米
スポーツ・
ユーティリティ・ビークル
 ※上記4カ国以外での生産も含め2006年時点でのIMV生産台数は年産50万台以上の見込み
TMT :Toyota Motor Thailand Co.,Ltd. TMMIN:PT.Toyota Motor Manufacturing Indonesia
TSAM:Toyota South Africa Motors(Pty.)Ltd. TASA :Toyota Argentina S.A.

以上