2016年12月06日

新型「直列4気筒2.5L直噴エンジン」-Dynamic Force Engine-

 

2016年12月6日

新型「直列4気筒2.5L直噴エンジン」
-Dynamic Force Engine-

 エンジンポテンシャルを最大限引き出すために、TNGAにより基本骨格を一から考え直し、構造・構成を刷新することにより高い走行性能と環境性能を両立させた新型エンジンを「Dynamic Force Engine」と称し、今後もさらに進化させていきます。

世界トップレベルの出力・熱効率を高次元で両立

 新型エンジンは、高速燃焼技術、可変制御システムの採用のほか、排気・冷却・機械作動時などの様々なエネルギーロスを少なくして熱効率を向上させるとともに高出力を両立しています。新開発の2.5Lガソリン車用エンジン・ハイブリッド車(HV)用エンジンは、それぞれ、世界トップレベルの熱効率40%・41%を達成。同時に、緻密な制御による高レスポンス化と全速度域での高トルク化など、多くの新技術の採用により全面的に見直し、大幅に進化させています。

2016年11月現在。トヨタ調べ。

最大熱効率

40(コンベンショナルエンジン)
41(HVエンジン)

比出力

60kW/L

世界トップレベルの出力・熱効率を高次元で両立

主な採用技術・性能

主な採用技術・性能
主な採用技術・性能

低燃費(高熱効率)

低燃費(高熱効率)

高性能

高性能

高レスポンス

高レスポンス

主要諸元

  新型エンジン(コンベ用) 新型エンジン(HV用)
排気量(cc) 2,487 2,487
内径×行程(mm) Φ87.5x103.4 Φ87.5x103.4
圧縮比 13 14
燃料噴射システム D-4S D-4S
最高出力(kW/rpm) 151/6600 130/5700
最大トルク(Nm/rpm) 250/4800 220/3600-5200
排出ガス規制対応 LEVⅢ(SULEV30) LEVⅢ(SULEV30)

採用技術の詳細

高速燃焼技術世界初

 ロングストローク化(S/B≒1.2)、バルブ挟角拡大、レーザクラッドバルブシートを用いた高効率吸気ポートにより、流量アップとタンブル流強化を両立させ、高速燃焼を実現します。

高速燃焼技術

マルチホール直噴インジェクター

 強化したタンブル流と噴霧自由度の高いインジェクターを組合せることで、燃料と空気のミキシングを向上させ、高速燃焼に貢献します。

マルチホール直噴インジェクター

連続可変容量オイルポンプ(トロコイド式)世界初

 エンジンの運転状態に応じてオイルの吐出量を制御することで、無駄仕事を低減し、エンジンのフリクション低減に貢献します。

連続可変容量オイルポンプ(トロコイド式)
制御室の圧力をコントロールし、油圧調整リングを動かしアウターローターを偏芯させ、連続的にオイルの吐出量を制御。
油圧制御マップ(イメージ)