2017年10月04日

東京モーターショーに出展したトヨタ車の歴史(1975-1993)

 

1975第21回東京モーターショー

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第1次オイルショックにより1974年のショーは中止。2年ぶりに開催。この年から1999年まで2年に1回の開催となる。この回より独立したテーマ館が設けられ、統一テーマ「くらしはくるまにのせて」が決められた。特殊車両の展示、トヨタ丸などの輸出専用船の公開など、数々の新企画が展開。特に、トヨタでは商用車展示で移動図書館車、移動入浴車、大気観測PR車など、日頃目立たない商用車の社会性をアピールした。

テーマ 「くらしをくるまにのせて」
開催会場 晴海国際貿易センター
開催期間 10月31日~11月10日
来場者数 981,400人
出展会社数 165社
トヨタ出展車両 「MP-1(マルチパーパスワゴン)」「センチュリー(ガスタービン ハイブリッド)」「ガスタービン ハイブリッド」「スプリンター リフトバック」など

1977第22回東京モーターショー

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トヨタは新しい技術開発の成果を披露した。乗用車展示では、高級セダン「F110」を中央に展示し、超ショートノーズ・ロングキャビンのユニークな2ボックスシルエットと左右非対称ドア、スライドドアなどの新機構、奇抜なボデーカラーに多くの来場者の注目を集めた。リヤ部分をRV仕様に改造した「セリカXX」のプレビュー車、レジャー志向のアドバンスカー「CAL-1」をラングルシート、ピックアップトラック、クルーザーを連想させるデッキの変化など、会場で実演するたびに大きな歓声が沸いた。

テーマ 「みんなのくるま みんなのせかい」
開催会場 晴海国際貿易センター
開催期間 10月28日~11月7日
来場者数 992,100人
出展会社数 203社
トヨタ出展車両 「F110(高級セダン)」「CAL-1(セリカXXベースのピックアップ)」「アルミ実験車(オールアルミボデー車)」「クラウン エアポート リムジン」など
トヨタのテーマ 「技術の新しい領域をひらくトヨタ」

1979第23回東京モーターショー

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各社とも省資源・省エネルギーに対する技術力を披露。
トヨタコーナーでは、乗用車は「市販車ゾーン、テーマゾーン、テクニカルゾーン」の3部構成、商用車は「物流、社会性、レジャー、参考出品車」の4部構成とした。ファミリーワゴンは1ボックスカーとして、はじめて乗用車とし展示。ユーザーに1ボックスを乗用車として認識させた展示となった。

テーマ 「80年代の豊かさへ・・・せかいを結ぶくるまたち」
開催会場 晴海国際貿易センター
開催期間 11月1日~11月12日
来場者数 1,003,100人
出展会社数 184社
トヨタ出展車両 各社とも省資源・省エネルギーに対する技術力を披露。
「CX-80(1980年代のシティーカー)」「ハイラックス RM-4D(4WD)」「ファミリーワゴン(7人乗りユーティリティワゴン)」「スポーツ800 ガスタービン ハイブリッド」など
トヨタのテーマ 「新しい時代をひらくTOYOTA」

1981第24回東京モーターショー

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前回、出品車数が少なかったことを反省し、意欲的な出品物を開発して展示し、来場者の強い関心を集めた。オイルショック後、低経済成長、諸規制の強化により抑えられていたショーも、この頃から華やかさを取り戻し、海外からの参加も増加して国際色が加わる一方、国内各社とも最新技術を披露するようになった。

テーマ 「よりよい暮らし、確かなくるま」
開催会場 晴海国際貿易センター
開催期間 10月30日~11月10日
来場者数 1,114,200人
出展会社数 209社
トヨタ出展車両 「F-120(高級FF車「ビスタ」「カムリ」)」「EX-11(先進エレクトロニクス実験車)」「RV-5(セダン感覚のRV「スプリンターカリブ」)」「AL-1(小型バス、コースター)」「SV-2(セリカベースのスポーティビークル)」「DV-1(ウェルキャブ)」「クイックデリバリー(宅配専用車)」など
トヨタのテーマ 「新技術-時代はトヨタ」

1983第25回東京モーターショー

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海外から6カ国、28社が参加し、国際色豊かなショーとなった。

トヨタは「WHAT'S NEXT?-新しい技術が新しい夢を見せてくれる-」をキャッチフレーズに参考出品車を乗用車6台、商用車5台を、技術展示ではFR、FF、4WD、MRの4タイプの駆動方式と10台のエンジンを展示した。

テーマ 「くるま、いきいき ひろがる世界」
開催会場 晴海国際貿易センター
開催期間 10月28日~11月8日
来場者数 1,200,400人
出展会社数 224社
トヨタ出展車両 「FX-1(最先端技術結集 スポーティ スペシャリティーカー)」「SV-3(MR2のプレビュー車。ミッドシップ ニュースポーツ)」「TAC3(センターライト、3シーターアクティブコミューター)」「CQ-1(通信技術コンセプトカー)」など
トヨタのテーマ 「新技術-時代はTOYOTA」

1985第26回東京モーターショー

  • 会場風景
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国際化への対応として新たに国内・海外の記者への公開日が設けられるほど、人気ぶりが高まったショーとなった。各社とも参考出展車、展示方法とも前回より数段、規模と内容がレベルアップし、ランニングプロト車も出展し、近未来を予感させる場となった。

トヨタでは、モータースポーツコーナーをつくり、サファリラリーで総合優勝した「セリカ ツインカムターボ」と「トヨタ トムス 85C」も展示した。

テーマ 「走る文化 くるま新世代」
開催会場 晴海国際貿易センター
開催期間 10月31日~11月11日
来場者数 1,291,500人
出展会社数 262社
トヨタ出展車両 「AXV(超低燃費追求ファミリーカー)」「FXV(アドバンスド スポーティ4WDサルーン)」「WINDY CRUISER(オープンエア、マルチ4WD)」「MAN-BOW(つくば万博出展 3WDのEV)」「AMPHI TRANS21(オールトヨタデザイン研作)」「トヨペット RK1.5型トラック(1956年型)」など
トヨタのテーマ 「Fun To Drive」

1987第27回東京モーターショー

  • 会場風景
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ショーに先駆け、10月3~4日に自動車ジャーナリスト、専門雑誌記者を招待し、東富士研究所テストコースで東京モーターショー出展予定車の試乗会を実施。先進技術を実際にハンドルを握って体験してもらい、「技術に挑戦するトヨタの活力」をご理解いただいた。

ショーでも「FX-Ⅱ」が、高性能スペシャルティーカーに求められる多くの機能を持っていること、内外の雑誌などで紹介されたおかげもあり、来場者の関心が高く、ひと際熱い視線を集めた。

テーマ 「走る喜び。人とくるまのトキメキ未来」
開催会場 晴海国際貿易センター
開催期間 10月29日~11月9日
来場者数 1,297,200人
出展会社数 280社
トヨタ出展車両 「FXV-Ⅱ(1990年代の高級スペシャリティクーペ)」「AXV-Ⅱ(「セラ」先行モデル、ガルウィングドア)」「GTV(ガスタービン搭載、パーソナルグランドツアラー)」「EV-30(亜鉛・臭素バッテリー搭載、2乗りEV)」など
トヨタのテーマ 「Fun To Drive」

1989第28回東京モーターショー

  • 会場風景
  • トヨタ 4500GT

会場が晴海の東京国際見本市会場から幕張メッセに移された初めての年であり、来場者数や出展会社数が過去最高となるなど、記録ずくめのショーとなった。

トヨタは、東京モーターショーを、豊かなクルマ社会を目指した自動車の可能性を提案できる機会としてとらえ、積極的に参考出品車や技術コンポーネントの開発・出展を行ってきた。
この考え方をさらに一歩進め、意欲的に自動車の新しい可能性に挑戦するトヨタの姿勢を示すため、「新たな挑戦(チャレンジ)」を基本テーマに、自由な発想と先進技術によって開発した実現性の高い数々の参考出品車や最先端技術コンポーネントを出展した。
エンジン性能やサスペンション性能を突き詰めた次世代高性能スポーツカー「トヨタ 4500GT」をはじめ、ニュータイプのガルウィングドアを採用した新ライブコンパクトビークル「トヨタ SERA」、新感覚レクリェーショナル4WD「トヨタRAV-FOUR」など、多くの来場者の関心を集めた。
最先端技術コンポーネントでは、新世代レーザーエンジン、新コンセプトエンジンをはじめ、新コンセプトトランスミッションなどを出展するとともに、「セルシオ」や「セリカ」のカットボデーを展示し、トヨタの最先端技術をわかりやすく紹介した。
また、日本電動車両協会コーナーに、ガイド用電気自動車「トヨタEV-40」を出展し、未来を見すえた技術開発への取り組みをアピールするなど、ショー全体を通して、来るべき1990年代の自動車像とトヨタのクルマづくりの方向性をより具体的な形で提示することができた。

日本電気車両協会は、2003年より(財)日本自動車研究所と統合した。
テーマ 「自由走。ハートが地球を刺激する。」
開催会場 千葉・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)
開催期間 10月26日~11月6日
来場者数 1,924,200人
出展会社数 338社
トヨタ出展車両 「4500GT」「S-2 XV」「SERA」「PREVIA」「RAV-FOUR」「DAYNAVISION」「LAND CRUISER」「EV-40」など
トヨタのテーマ 「Fun To Drive 自動車をとおして豊かな社会づくり-新たな挑戦(チャレンジ)」
「1990年代の自動車像とトヨタのクルマづくりの方向性を具体的に提示」

1991第29回東京モーターショー

  • トヨタ AVX-Ⅲ
  • RaRaⅡ

景気後退、自動車販売の不振という悪環境にもかかわらず来場者数は200万人を突破した。環境問題に関心が集まり、コンパクトカーが主役のショーとなった。

トヨタは、21世紀に向けて、人にやさしく、社会や地球環境との調和を図ったクルマづくりに意欲的に挑戦するトヨタの企業姿勢を具体的な形で提示した。
乗用車では、安全、快適、環境への配慮を高次元でバランスさせた未来のジェントルセダン「トヨタAXV-Ⅲ」や、軽量・コンパクト化を目指したパーソナルコミューター「トヨタAXV-Ⅳ」などを出展。
商用車では、最新救急医療機器の整った高規格救急車「トヨタAMBULANCE(アンビュランス)」や、スタイリッシュなスポーツユーティリティビークル「トヨタFUN RUNNER(ファン ランナー)」、「トヨタハイエース LIMO(リモ)」など、5車種の参考出品車を出展。
技術展示では、高圧燃料噴射ディーゼルエンジンや排気浄化システム(パティキュレートトラップシステム)など、さまざまな展示物を通して、地球環境への配慮から進めている研究開発の成果を紹介した。
さらに、高効率モーターと実用的な鉛電池を採用した電気自動車「タウンエース EV」、高性能バッテリーとの併用で雨天時にも長距離走行が可能なソーラーカー「RaRaⅡ」など、代替エネルギーカーをいち早く紹介することで、トヨタの環境意識の高さをアピールすることができた。

テーマ 「発見、新関係。人・くるま・地球。」
開催会場 千葉・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)
開催期間 10月25日~11月8日
来場者数 2,018,500人
出展会社数 336社
トヨタ出展車両 「AXV-Ⅲ」「AXV-Ⅳ」「AVALON」「エスティマ LIMO」「RaRaⅡ」「AMBULANCE」「FUN RUNNER」「ハイエース LIMO」など
トヨタのテーマ 「いいクルマってなんだろ」
「社会や地球環境との調和を図ったクルマづくりの姿勢をアピール」

1993第30回東京モーターショー

  • AXV-Ⅴ
  • RAUM

国産各メーカーが、安全・環境を課題とした、実現性の高い次世代コンセプトカーを多く出展した、技術的に注目される点の多い、実りのあるショーとなった。

トヨタは、クルマと「人、社会、地球」との関係を総合的に考え、さらなる調和を目指したトヨタのクルマづくりの姿勢を提示した。
特に参考出品車では、この姿勢を具体的に示すべく、提案性のあるクルマを数多く出展した。例えば、人と環境との調和を徹底的に追求した、都市間交通の次世代ツアラー「トヨタAXV-Ⅴ」では、トヨタが誇る先進のテクノロジーを数々投入することで、テクノロジーがもたらすクルマの新たな可能性をあわせて提案することにもなった。
技術展示では、製品開発の最重要課題と位置づけている「安全・環境への配慮」をテーマとした、さまざまな取組みを具体的に紹介した。

「安全」では、市販車に採用されている技術だけでなく、開発中の安全システムを、「環境」では、排出ガス対策、省資源・省エネルギーなど、さまざまな観点から環境保全に取り組む姿勢を、さらに、クルマと道路などインフラのインテリジェント化を柱とした総合的な「交通システム」実現への意気込みも示すことができた。

テーマ 「くるま、イノベーション。自由に、自然に、快適に。」
開催会場 千葉・幕張メッセ(日本コンベンションセンター)
開催期間 10月22日~11月5日
来場者数 1,810,600人
出展会社数 357社
トヨタ出展車両 「AXV-Ⅴ」「RAUM」「RAUM-Ⅱ」「RAV 4」「MEGA CRUISER」「EV-50」「セリカ コンバーチブル」など
トヨタのテーマ 「もっと、ハーモニー。」
「人と社会、そして地球との調和を目指したクルマづくりを提案」

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